トゥルーマン・ショーの感想

感想

トゥルーマンに対して監督は愛を持っていたと思う、愛おしげに液晶越しのトゥルーマンを撫でるシーンもあったし。トゥルーマンは監督にとって商売道具であるが同時に守るべき対象だった。他の登場人物はあまり語ることはない気がする、強いて挙げるならシルヴィア。彼女が監督の元を離れた後にトゥルーマンの様子を知るために監督の作品を見ている、それも固唾を飲んで!その事が何とも言えない面白さだった。保護者の手の及ぶ範囲で監督、保護をする。これは身の回りにあるありふれた光景だろう。トゥルーマンショーは過程はどうあれ子供が巣立っていく話だ。監督は子供に許可を取ってない育児ブロガーみたいだなと思った。

 


嘘のない世界と現実的な世界は異なるものなのだ。現実世界には嘘が溢れている、それが一切ない世界は却って不自然な世界になってしまう。それはランダム性のない動きに感じる気持ち悪さのようなものでCGモデルのニュースで不気味の谷現象なんて言われてた気がする。

 

すこくNG集を見たい、見るほど現実との境が曖昧になると思うから